
CHC『ケー ス提出のガイドライン』
数年間におよぶケースで、さまざまなレメディ―を投与しても、シミリマ
ムがまだ見つからないような場合は、その全過程を記載する必要はありません。適切なフォローアップを6ヶ
月間行った上で効果のあったレメディ―名を記すだけで十分です。ケースには、分析的なレパートライゼーションによるもの、顕著なキイノートまたは明白なマ
ヤズムのパターンから決められたもの、さらには直感や他のホメオパスの助言にしたがったものもあるでしょう。中には説明しやすいケースがあることと思いま
す。提出するケースはそういった説明しやすいケースがよいです。成功したケースでも、思考の過程が説明しにくいものは、他人が理解するのは難しいからで
す。
ケースのまとめ方
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重要な点 |
NG |
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匿名性 |
匿名にする 個人を特定す
る内容、イニシャル、住所氏名、連絡先は記さない |
クライアント
を特定できるような情報は記さない。ケース内容が事実であれば、匿名性を保つためにケースの詳細を変更または削除してもよい |
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ケースの内容 |
投与したレメ
ディ―が一つまたは二つだけであることがはっきりわかるケースを選ぶ |
短期間に多く
の異なるレメディ―が投与されたケースまたはレメディ―の結果がはっきりしないケースは避ける |
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著しい改善 |
誰が見ても明
らかな改善が続き、ホメオパシー療法の効果がよくわかるケースを選ぶ。フォローアップにおけるケースマネージメントの方法を記す。必要な箇所に最初の症状
の強さの度合いや改善の程度を記す |
具体的な改善
が見られないケースは避ける。クライアントが「いい感じがする」と言っても、身体症状または全体症状に改善が見られないものはNG |
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自分が取った
ケースであること |
テューターま
たはスーパーバイザーの助けなしに、自分で取ったケースであること |
学校のカリ
キュラムの一環としてスーパーバイズを受けたケースは提出してはならない |
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期間 |
レメディ―の
効果が最低6ヶ月間見られたケースを提出すること フォローアッ
プを含めて1年間経過し、その間の経過がよく記録され、治癒に至ったケースが望ましい。 |
数ヶ月間レメ
ディ―の効果がよくわからず、5〜6ヶ月後
に適切なレメディ―が投与されたケースは避ける。 急性のケース
は提出してはいけない。 |
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長さ |
クライアント
の言葉や家族の略歴、全体症状・特徴的症状の概観を含めた、初診時の記録を提出する。 ケーステーキ
ングの能力を示すものであること。 明解かつシン
プルに記述し、5ページ以下にまとめる。分析およびフォローアップを含めること。 |
余談やケース
に無関係なことは載せない。 非常に長い
ケースは選ばない。 |
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クラシカルの
手法であること |
クラシカル・
ホメオパシーの原則に従った手法を用いて効果の見られたケースを使用する |
コンビネー
ション・レメディ―の使用や複数のレメディ―を同時に投与する方法、または症状とレメディ―を合致させるための分析を経ないで選ばれたレメディ―を使うよ
うなクラシカル・ホメオパシー的アプローチを使っていないケースは避ける |
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説明 |
明確な評価や
分析が行われたケースを選ぶ。 ケースおよび
レメディ―に関するホメオパスの考えを詳細に盛り込むことが非常に重要である。 |
明らかに成功
したケースでも、思考の過程が説明できないものは避ける。 説明のできな
い直感や偶発的な発見によって決められたケースでは、読む側がホメオパスの技術を測ることができない。 |
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プロフェッ
ショナル仕様であること |
公表し得る
ケースであること。きちんとタイプされ、文法の間違い、誤字・脱字がないこと。 自分の名前、
クライアントの存在を確認できるもの、各ページ番号は必ず載せる。 電子フォー
マットで提出すること。 EメールまたはEメールへの
添付書類の形式で提出してもよい。 |
手書きのケー
スや、誤字・脱字、文法の間違いのために誤解を招くようなケースは提出しない。 |
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レパートライ
ゼーション |
自分の分析手
法に従って、ケースの主要な要素やエッセンスをカバーしたレパートライゼーションを提出する。 使用したレ
パートリーを記すこと。 レパートリー
に記載されている通りの表示方法でルーブリクスを書くこと。 レパートライ
ゼーションによって最終的にはレメディ―に行き着かなかったとしても、レパートライゼーションは載せる。 レパートライ
ゼーションは手書き、またはコンピューターのいずれでもよい。 |
読む側がルー
ブリクを推測しなくてはならないような書き方をしない。特定のルーブリクを記さないで、症状だけを記述するのはNG。 ルーブリクを
記載する時に、レパートリーの項目(セクション)名やサブ・ルーブリクを必ず入れる。 |
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マテリア・メ
ディカによる鑑別 |
初診時に考慮
された2〜5個のレメディ―について、具体
的に説明し比較しながらレメディ―の選択理由を説明する。 本格的かつ最
終的な選択でなくてはならない。 鑑別するため
に使用したものを記載すること。 |
一つのレメ
ディ―しか思いつかなかったようなケースは避ける。「このレメディ―が一番いい気がしたから」という理由はNG。
きちんと選んだ理由とその根拠を記載する。 レパートライ
ゼーションで挙げられたすべてのレメディ―、7〜25個
にも及ぶ数のレメディ―の比較を記載しない。 最終的な選択
をする上で、可能性の幅を狭める経験が不足している感じを与える。 |
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レメディ―の
選択 |
最終的に選ん
だレメディ―、ポーテンシー、投与方法を明確に記述する。レメディ―投与の日付も記す。 |
レメディ―名
だけで、ポーテンシーや投与日がないのはNG。 |
|
フォローアッ
プ |
フォローアッ
プの日付を記載すること。 最初のレメ
ディ―後の主訴および各症状の状態、ならびに新しい症状を記すこと。 各症状の好
転、悪化を示す尺度を示すとよい。 ケースの全体
症状を概観する。 |
日付がないも
のはNG。 主要な要素が
はっきり好転を見せていないケースは避ける。 |
ケースの一例
認定を受けるのが容易なケースの例です。症状
が明白で、記述が簡潔です。提出者はケースの特徴をよくまとめ、レパートライゼーションとマテリア・メディカによる鑑別をしっかり行っています。各段階の
分析を通じて、レメディ―決定に至るまでの思考のプロセスを説明し、レメディ―の想定理由を挙げ、使用したマテリア・メディカや哲学を挙げています。初回
のコンサルテーションおよびフォローアップについての評価と自分の取った行動をその理由と共に説明しています。クライアントの改善が明白で、6ヶ月以上続くものになります。提出されるケースにはこれらがなくてはなりません。このように記述されたケー スがホメオパシー専門誌に掲載される最良のケースになります。
最 初のコンサルテーション 1999年2月3日
ひ
ざと腰とひじと肩に問題がある。疼くように痛んで強張る。炎症を抑える薬(イブプロフェン)は助けにはなるが、あまり薬は取りたくない。まるで毒か何かを
摂取している様な感じがするからだ。この痛みは10代の頃からある。痛みは来ては去っていくが私にはその
パターンや理由はよく分からない。右側の方が頻繁に痛くなるが、でも全部痛い。時々右ひざと左のひじ辺りが腫れることがある。
自
分の人生は平坦で薄っぺらい感じがする。まるで中身が死んだようで、時々自分が歩き回る、生きた魂の入ってない、中身の空っぽの死体のような気がする。刺
激や興奮を与えてくれるものは何もない。ただ単にその日をやり過ごしているだけだ。仕事に行って家に帰り、同じことを繰り返し、そこに意味などない。セッ
クスさえも私の興味を引かない。セックスへの衝動がほとんどない。私の弟には素晴らしい妻や家族がいて、好きな仕事があり、私は彼に対してよく嫉妬する。
人生に溢れる悦び持つ彼を羨ましく思う。なぜ彼の人生と自分の人生がこうも違うのだろう。私たちは子供の頃はそんなに違わなかった。私は出来るだけ彼を避
けたい。
多
くのことが私を苛立たせる。交通量のこと、くだらない事、行政のすること、職場での駆け引き、うるさい音楽をがなりたてる近所の人、列に並ぶこと。私は多
分この星で最も我慢の出来ない人だ。長く並んでいればいるほどいっそう不愉快になる。触られるのが嫌いだ。そして人がぶつかり当たってくるような人混みの
中を歩くとイライラする。まるで私はいつも何かに怒っているようだ。それは、自分の人生を面白くないものにしている。
関
節の痛みがあるにも係わらず私は行動的だ。エネルギーレベルはとても良い。定期的に運動をし、週末にはマウンテンバイクに乗る。多分それは関節の痛みの一
因かもしれない。とても不器用である。多分ずっと前からそう。うまく調和して動くことが出来ない。そして困ったことに周期的にバイクから落ちたり物にぶつ
かったりする。しかし私の関節は怪我などで痛めてない最近でさえ痛む。
年
に2回程右目がものもらいになる。とても痛くて腫れて焼けるようだ。いつも喉が渇いていて、まるで何リッ
トルもの水を毎日飲んでいるかのようだが、それでも十分でない感じがする。
最
初のアセスメント:
こ
の男性は定期的におこる関節痛から開放されるために訪れた。しかしプラクティショナーとして私は彼のメンタル面や感情の状態の方に関心を引かれた。彼は自
身のことを無気力で死んだようで苛立っていて、我慢できなくて嫉妬深いと表現した。関節痛と時折の腫れとともに焼けて腫れるようなものもらいのことを話し
た。抑えられない喉の渇きがあると言った。
ケ
ントのレパートリーを使ったレパートライゼーション
マ
インド、妄想、死、自分が死んだような
マ
インド、苛立ち
マ
インド、無関心、無気力
マ
インド、嫉妬
目、
ものもらい
お
腹、喉の渇き、抑えられない
手
足、痛み、関節
こ
のレパートライゼーションを慎重に考慮したレメディ―はApis、Bryonia、Phos-acだった。
Apisは
最後に唯一考えられたレメディ―で死んだような妄想のルーブリックの中にある。それは関節痛、ものもらい、メンタル症状、そして喉の渇きを含んでいた。抑
えられない喉の渇きのルーブリックに、Apisがイタリック文字で載っていることは興味深い。何故なら“喉
が渇かない”が
このレメディ―のキーノートになっていたからだ。このルーブリックに加えて、Apisにはまるで彼が関節
痛の薬のことで話したように、毒による恐怖が示されていた。彼はまた彼自身のことを不器用と言っていたが、Apisは“手
足、ぎこちない”の
ルーブリックに太文字で記されている。ものもらいや時折のひじやひざ関節の腫れはこのレメディ―の特徴である。これらの加えられた確認からApisは最も有力な選択肢となった。
Bryoniaは
このケースにおいて彼が関節の痛みや苛立ちやひどい喉の渇きを話している間に考えたレメディ―であり、レパートリゼーションにもはっきり現れていた。しか
しながら、無関心、嫉妬深さ、そして死んだような感覚はこのレメディ―のものではなかった。このレメディ―は身体的な症状(関節痛、喉の渇き、ものもら
い)には適当だが、メンタル面や感情の面には十分ではない。私は、Bryoniaは一時しのぎにしかなら
ないであろうと考えた。
Phos-acの
特徴には、無気力、苛立ったメンタル状態、そして嫉妬心さえ入っている。しかしながら死んだような妄想はケントのルーブリックの中にはなかった。ロジャー
モリソンのデスクトップガイドにはPhos-acのメンタルに“落
ち込み、無気力な患者−ほとんど中身が死んでいる”と
示されていた。それには関節痛、ものもらい、喉の渇きもあった。しかしながらPhos-acは他の多くの
アシッドと同じように典型的に衰弱して枯渇した状態である。この男性はエネルギッシュで運動したり、マウンテンバイクに乗ると言う。エネルギッシュなPhos-acのケースは見当たらないとまでは言わないにしても、このレメディ―だと確信するには典型的なエネル
ギーの低さが欠けている。Apisにあるような更なる証明(毒による恐怖、ぎこちなさ、炎症性の腫れ)はPhos-acには見当たらず、選択肢としての可能性は低くなった。しかしながらこのケースには多くの類似点がある
ため2番目に選択するレメディ―とした。
評
価により、Apisが選ばれた。200cポーテンシーが
与えられた。
こ
の男性は通常健康であり症状像ははっきりしていたし、彼は低いポーテンシーを必要とするような制約のあるコンディションではなかった。これ(200c)は高いポーテンシーや低いポーテンシーを選ぶ理由がない限り、通常最初に使うポーテンシーである。1999年2月10日
彼は1粒取った。
フォローアップ 1999年4月4 日
レメディ―を摂った2週間後につい
て:右目にものもらいができて、とても痛く1週間以上続いた。関節の痛みが3週間前までいつものようにやってきて消えていったが止まった。
今まで10日間も関節の問題無しに
過ごせたことはない。今もまだよく喉が渇くが前ほど飲まない。どれだけ水を飲んだかに関係なくいつも喉が渇いているという感覚はない。
新しい趣味を持った。全くおもしろ
いことに。木彫を始めてクラスに参加申し込みをした。何かを始めるのは良いことで後が楽しみだ。
質問への返答:まだ内側が死んだよ
うに感じるのと、相変わらずイライラしていることを指し示していた。けれども、怒りっぽさは減ったことに気づいて多分50%位改善した。
*
1:ホメオパスは可能であれば改善を
数字で表す
この情報に基づいて、Apisは正常に働いていると判定。
特徴的な状況は、好転反応の一部
だったかもしれない。そして関節痛の軽減に続く。内部にある死んだような感覚は未だ同じ状態であるが、怒りっぽさは減少、何か新しいことに興味を持ったと
いう点は前にあった無関心から特筆すべき変化だ。改善の確認としてこれを挙げる。
先に身体症状が改善されるのは驚く
に値しない。精神的症状は深いものなので。George
Vithoulkas(ジョージ・ヴィソルカス)は、「The Science of Homeopathy」の中で「無関心は感情的な病気の
最も深いものの中にある」と記している。
*
2:各フォローアップで判定されるホ
メオパスの考え、何が改善され変化したか、あるいはどのようにケース決定に影響しているかなどを明らかにする
*
3:作用(働き):なぜその作用(働
き)が起きたかについて説明する。
関節痛という身体的改善、怒りっぽ
さと無関心という部分的改善ゆえ、レメディ―の作用は進行しているし、作用が継続していると感じた。次の行動やフォローアップなどは予定されなかった。
フォローアップ 1999年5月 12日
*
4:フォローアップの日付を再度記す
こと。
驚きをもって言うが私は人生を楽し
んでいる。今日は木彫を見てもらおうと思って持って来た。最初、木彫を始めたとき、何を作るかよりとにかく終わらせることに急いだ。しかし、今はこれをす
ることで忍耐を教えられたと思う。木彫するとき時間が止まったようで完全に「木」に集中した。
*
5:クライアントのコメントはケース
の過程を論証する。
頻繁には喉は渇かない。ある日は、
飲み物を出されたが、それすら辞退した。膝は先週ちょっと私を困らせたがそんなにひどいものではなく、1〜2日でなくなった。あなたのところに来て以来、
初めての痛みだった。
2週間前、背中を横切るように蕁麻
疹の発生があった。地獄のように痒かった。大学時代に同じようなことがあったが、忘れた。ある夜に出て眠れなかった。4時間続いた。しかし翌朝には消え
た。何か食べたとか皮膚に何かしたとか記憶にない。どうして起きたのか分からない。
*
6:ホメオパスは、最初に示された症
状がどのように作用されたかを示す。自発的に発言していない症状についても尋ねられた。
内側が死んでいるという感情につい
て質問したとき、はっきりしないと答えた。弟への嫉妬は変わっていない。怒りっぽさは減少し続けていた。前のように交通や白線の所で立っていることでイラ
イラすることはない。木彫は忍耐を教えてくれたと思っていた。
*
7:ホメオパスのケースマネージメン
トに対する考察を所見は説明する:改善された症状、古い症状の再現、改善された症状の軽い戻りなど。
私の所見は、改善を続けているとい
うものだった。精神的症状は忍耐力の無さ、怒りっぽさの軽減とともに改善している。内側の死んだ感覚についてももう不確かになっている。蕁麻疹の発生は、
興味深い。Apisの特徴だ。また、古い症状の再現と
して現れた。ケースはまだ前進する勢いがあり、進展している。膝の痛みの再現は通常の変動幅であり再び継続する問題となるならレメディ―を繰り返す必要が
あるでしょう。フォローアップはする予定であり、もし関節の痛みが戻ってくればそのときに電話して来るように指示した。
*
8:日付はケースをはじめて4ヶ月を
示している。
*
9:ケースマネージメントにおける同
一レメディ―のリピート決定はケントの記述「なぜホメオパスはこの決定をしたかという」を基にしている。
フォローアップ 1999年6月 10日
すべての関節の痛みが戻って来て地
獄のように感じる。2月に初めてあなたの所に来たときと同じだと感じる。惨めでとてもがっかりしている。だって物事は地獄に行き始めたからだ。
*
10:ホメオパスの評価は何かが起きた
ように見える(再び戻る)。なぜ(弟と遭遇する)または何がされたか(繰り返す)を説明する。
5月末の週末、兄弟の家で家族の集
まりがあった。そこにいるのが嫌だった。家族皆、弟がいかに仕事をこなしているか、素敵な家庭を持っているか、子どもたちがいかに優秀か。奥さんがどんな
に素晴らしいか。それは本当のことだと分かっている。特に弟の奥さんのことは。でもそれを聞きたくない。そこに1〜2時間いたが、右肩が痛くその日の終わ
り、家を出たころはあちこちが痛かった。それ以来何もしたくない。木彫を止めたし何かをする目的が見えない。
*
11:ホメオパスは計画を述べ正当とす
る証拠を与える。
この時点での私の評価はこのケース
がその状態に戻ったというものだ。弟を訪ねたことと嫉妬を感じたことが引き金になっている。彼のすべての最初の問題が戻って来た。二つ目の処方に関するケ
ントのガイドラインに従って、同じレメディ―を同じポーテンシーで繰り返した。1999年6月11日にApis200Cをもう一度。
*
12:フォローアップの日付をもう一
度、2月から始まって7月と半年の期間になった。
フォローアップ 1999年7月 29日
レメディ―を摂った翌日までにまた
具合が良くなった。関節痛は止まり、本当に深く眠れた。生活はまた、翌週に亘るまで楽になった。木彫をもう一度楽しみ始めた。関節は痛くない。
*
13:フォローアップの頻度はそのホメ
オパスがその一つのケースに対してどれくらい頻繁にフォローをするかという情報を与える。
先月は大変だったけれども一人にな
りたかった。本当に落ち込んだ。死んでいると感じることは楽だった。今は圧倒的なまでの悲しみを感じている。本当のところ、私の弟の妻は私の大学時代の
ガールフレンドだったのです。大学でバスケットボールをやっていて、時間のほとんどを使っていた。バスケと勉強の間で時間はそれほど残っていなかった。最
終的に彼女は言った。「すべき事のリストのもう一つであるような気がする」と私を見限った。私は努力したが一緒にもう一度出かける事はなかった。それにつ
いて考えるのを止めて勉強に集中した。一年後、彼女は私の弟に会いそして結婚した。毎日一日中彼女の事を考えた。彼女は知らないし一生言うつもりはない。
そのことについて誰にも話せない。他の女性とデートするがそれは時間が過ぎるだけ。彼女のように私を惹き付ける女性には会った事がない。そして彼女は私の
弟の妻だ。何ももうやって来ない。なんて滅茶苦茶なんだ(かろうじて涙を抑えて歌っていた)。
*
14:もう一度、クライアント自身の言
葉が使われている。ケースを示すのに十分に編集されているが重要でない詳細は取り除かれている。
頭痛があり、大学の最後の年のとき
あったのと同じようだ。頭痛とともに目覚めガンガンと拍動する痛みは一日中ある。夕方にはたいてい消える。夜にはない。口の周りが冷たく痛くなっている。
焼けるようで口角の皮膚がひび割れている。何かの理由で味がわからなくなっているようだ。すべての味が本当に薄味だ。塩を除いて。食べ物にたくさん塩をか
けている。味が良くなる。
*
15:ホメオパスの考察は、一つの意見
(レメディ―を変える時期だと思った)で決められない。しかし事実を支える理由付けされた論点として決められる。
私のケースの評価は新しいレメディ
―像が現れているというものだ。最初にApis(死んだような感情、怒りっぽさ、
我慢できない、せっかち、嫉妬心、関節の炎症、ものもらい、喉の渇き)を指していたケースに状況は、もはやこの像でない。彼が今感じている悲しみは、前に
あった死んだ感じよりしんどいと言う。今述べられている感情は、過去のガールフレンドを失ったときを超える悲しみだ。彼の論点では、彼の弟への嫉妬心は
まったく示していない。義理の姉妹に対する悲しみが嫉妬の源だ。一人になりたい、日中ガンガンするような拍動性の頭痛があり目覚めとともに始まる。口の周
りが冷たく痛い、塩を欲しがり、味覚がない。
*
16:ホメオパスは前のApisのケースとどう違って見えるかを示
している。
古風な悲しみ、仲間を嫌う、日中の
頭痛、塩を欲しがる、そして食べ物の味覚の欠乏というキーノートはNat-murに一致する。BoerickeのノートはApisを補足していて「慢性Apis」と呼んでいる。前に出されたApisは、学生時代を続くガールフレンド
の喪失に彼を連れ戻したかのように見える。学生最後の年に経験したような頭痛だと言っている。
*
17:レパートライゼーションの代わり
に、ホメオパスはケースのこの時点で考えられるレメディ―についてレメディ―の関係とキーノートに基づいて示している。
*
18:マテリアメディカの差異は、この
とき思慮深く考えられたレメディ―についてもう一度示される。
もう一度Phos-acidも考えた。なぜなら、悲しみから不
調について良く示しているからだが、明確な塩を欲しがる、口の周りのヘルペス的発疹、味覚喪失という身体的症状は合わない。また、Ignatiaも考えてみた、悲しみが非常に強い
からだ。彼の義理の姉妹への愛情、急性症状として感情的に取り乱していた。弟と結婚してしまったことによる彼女を失ったという感覚。それを話したとき、何
回もため息をつき、何度も取り乱して泣いた。しかしながら、ApisとNat-murの補完的関係ゆえ、身体症状ゆえ、
レメディ―の状態を確認するとNat-murがよりよく示しているようだった。
1999年7月29日にNat-mur1Mが処方された。より高いポーテン
シーが与えられたのは、彼の悲しみが非常に強かったから。一週間後に電話してメッセージを残してどうなっているか知らせるように頼んだ。フォローアップは
9月に予定された。
*
19:与えられたレメディ―のポーテン
シーとそのポーテンシー選択の理由はホメオパスによって記される。
*
20:ホメオパスは最低6ヶ月の期間、
診るが未だ終了していない。ケースのプレゼンテーションは特筆すべき明白な改善が見られる所まで続く。これまではホメオパスはケースが変化する、クライア
ントがあまり改善されていないとしてもそれを見せて来た。
*
21:再びケースは、クライアントの言
葉で示される。
フォローアップ 1999年9月 22日
クライアントのレポート:前回、あ
なたに会った後の週は地獄だった。電話で病欠届けをして仕事を1週間休んだ。義理の姉妹について考えた。恋しく思ったことを。彼女の事を考えるとき、いつ
も胸部に痛みがあった。感傷的に聞こえるかもしれないが私の心はまるで壊れたみたいだった。ほとんど1週間どこへも行かず家に閉じこもった。酒をたくさん
飲み、覚えている限りでは一番惨めだった。夜は泣いて過ごし、昼間はブツブツ不平を言っていた。頭が痛かったが二日酔いなのか頭痛なのか言えなかった。
最後にある朝起きて、鏡で自分を見
た。そして自分に向かって自分の人生をしっかりつかまなくてはならないと言った。私はそれらをあるがままに受け入れ、なんとか上手く切り抜けなければいけ
なかった。地獄の1週間は、精神浄化作用だったのかもしれない。それか自分自身を可哀想に思う事に疲れた。でも、わかるだろう、違った見方をし始めたん
だ。仕事に戻り、プロジェクトにエネルギーをたくさん本当に注いだ。ボスはとても驚いて私は楽しかった。前より仕事仲間とも上手くやれている、前はイライ
ラしていた人に対してすら。何かの理由でもう私を悩ます事はない。2週間後くらいに口唇ヘルペスも消えた。食べ物も普通の味がする。もう、なんにでも塩を
かけることもない。今もうひと月ほど頭痛はない。時々、義理の姉妹の事はまだ考える。でも同じじゃない。先週弟の誕生日で彼らの家に行った。初めて、彼女
が弟に小言をうるさく言っているのを見た。多分、彼は結局そんなにラッキーな男でもないんだ、彼は気にしているようには見えないが私は確信している。
新しい技術を勉強しようと木彫の別
のクラスを取っている。クラスである女性と一緒に一つの事をやっている。彼女はとても魅力的で面白く彼女と一緒に過ごすのが好きだ。彼女とデートすると
き、ただ時間が過ぎるだけとは感じない。
この時点でのケースの評価は、大学
時代の恋人の喪失と言う普通の悲しみを通過したというものだった。彼は非常に強い悲しみに1週間堪えた。そして人生を進み続け始めた。身体的症状は改善し
た。今は義理の姉妹を違った目で見ているし観察している。多分これは負け惜しみだが、多分彼女を認識することなんだー過去の感情からくる心に曇りのないも
のーを。彼女との壊れた関係にはもはや囚われてはいない。今は絶えず彼女の事を考えていない。事実、彼は彼に興味を持たせる別の女性と付き合い始めた。こ
の男性の健康状態を寄り強める方向に動いているのがわかる。Nat-murは効果があった事を示している。何
もせず、待つ事にする。
*
22:ケースの特徴ある症状、評価
を正しいものとするために使われる。
*
23:ホメオパスはクライアントの
レポートがどのように健康の改善とどんな作用があったかという評価を導くと説明している。
フォローアップ 1999年11月 18日
クライアントのレポート:素晴らし
いよ。頭痛も関節痛も何も起こらなかった。仕事も上手く行っている。昇進して驚いたよ。ボスは私に大きな変化があったと考えているようで、私に精神科医の
所に行ったのかと尋ねた。なぜ、彼がそんな風に思ったのか知らないけれど。仕事は楽だよ。例の女性と一緒にやっていた木彫は終わった。彼女と一緒にという
のは上手くは行かなかった。彼女は今クラスを教えている男性と出かけている。数年前に一緒に暮らしていた女性と会っていてクリスマス休暇にメキシコに行く
つもりだ。質問をした上で彼は、このひと月弟や家族に会っているが問題はないと気づいた。もう、弟への嫉妬心はないし、義理の妹とのシチュエーションにま
つわる悲しみもない。怒りっぽさを感じていないし、人生(生活)屁の昔の無関心さもない。一つのつかの間のロマンティックな関係の終わりをひとまたぎして
別の関係の始まりに行く事もできる。
*
24:最後のフォローアップでホメ
オパスはもう一度日付とクライアントの過程を示すレポートを提供している。
評価は過去数ヶ月身体症状もなく引
き続きよいということ。彼の精神的感情的状態は、安定している。別の女性との関係も続いている。義理の姉妹にはもう精神を集中していない。彼のボスが彼が
大きく変化したことについてのコメントは興味深い。しばしば、レメディ―は深く作用するとき、昔の状態は記憶されない。次の約束は無しにしてもし、近い将
来何かの問題があれば連絡してくるようにと言った。これらは、最初特筆すべき症状だった無関心、怒りっぽさ、我慢できない、嫉妬心、関節痛、ものもらいと
いうものとはっきりした対比にある。Apisは当初によく作用し、これらの症状
と大学時代の横たわっていた深い状態が前進してきた。Nat-murは現在に彼を押し進めるのに作用し
た。長年か抱えていた悲しみを消えさせた。
* 25:最後のフォローに沿って、 ホメオパスはケースの全部の概要を出し、元々あったケースと現在の状態を明らかに比較しつつ出されたレメディ?の成功した作用を説明する。